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競プロとか、学んだことを書いていきます。

チェスで勝てるようになるために

この記事はNCC Advent Calendar 2015の18日目の記事です。

競プロの話ばっかりなので今回はチェスについて書こうと思います。

僕の場合、チェスは基本的にオンラインのみで対局しています。
将棋はやらないの?とよく聞かれますが、将棋はほとんど指していません。逆に日本では、将棋は指すけれどチェスはしないという人の方が多いのかなーと思っています。
チェスを真面目にやってる人からしたら僕はまだまだ初心者なので、趣味としてちょくちょくやっている素人からルールは知っているけれど勝てない or ルールを全く知らない初心者へ向けた記事になります(この一文はマサカリから身を守る一般的なテクです)。

ルール

ルールは難しくないですが、書いていると長くなりそうなのでwikipediaに譲ります。
チェスのルール - Wikipedia

チェスのオンライン対局サイト

チェスをするには対局をする相手がいないといけません。
身近にチェスをしてくれる友達がいれば良いですが、なかなかそういう人はいないでしょう。
そこで、チェスの対局や練習をするためのサイトを紹介します。

lichessというサイトがおすすめです。
僕はほとんどこのサイトでしかチェスをしていません。
レート戦をすると、1500からのレートが付きます。僕のレートはmax1800くらいです。
いろいろと機能が豊富で、特に対局後にその試合の棋譜解析することができるのが良いです。
棋譜解析をすると自分と相手の悪手やその代替案を示してくれるので勉強になります。

あと、GitHubScalaのコードがあがってるので眺めてみるとおもしろいかもしれないです。
ornicar/lila · GitHub

他のサイトだとChess.comが良いらしいです。
僕の勝手なイメージだと、熱心にやっている人たちはこちらにも手を出している気がします。

チェスをやったことがない人はこれ以降を読む前に是非一度これらのサイトで対局をしてみると良いと思います。
初めのうちはだいたい勝てないと思いますが、頭を使って自由に対局してみましょう。

対局中に意識すると良いこと

チェスには、戦況がどちらに傾いているかを判断する指針として、マテリアルアドバンテージ(ピースの得点による評価)とポジショナルアドバンテージ(位置による評価)があります。
ピース(駒)の価値はポーンを1点としたときに、ビショップとナイトを3点、ルークを5点、クイーンを9点として計算することが多いです。
マテリアルアドバンテージは合計得点が多いほうが有利という考え方で、これは直感的にわかりやすいです。
ポジショナルアドバンテージは位置による評価ですが、中心をいかに占めているか、ピースの効きがどれだけ広いか、など評価の仕方は人によっていろいろなようです。

マテリアルアドバンテージを得ることに意識がいきがちですが、実力が拮抗しているほどこれは難しいです。
なので序盤は特に、ポジショナルアドバンテージをいかにして得るかを考えると良いと思います。
わかりやすい例だと、ピースの価値が同じもの同士の交換をポーンの形が崩れるように行うというのが挙げられます。ポーンの形が崩れている状態とは、ポーンが同じファイル(縦の列)に並ぶ、キングを守りづらい形になる、中央(dファイル,eファイル)から外れる、などの状態です。

他にも考えるべきことはいろいろあります。数をこなして知見を積んでいきましょう。

オープニングを知ろう

オープニングとはいわゆる定跡のことです。
オープニングを知ることが強くなるのにはとても有効であることは言うまでもありません(あまりやったことがない人がいきなり覚えようとするのには賛否両論ありそうですが)。
多くのオープニングを知っているのに越したことはないのでしょうが、数が多すぎて全部覚えようとするのは大変です。
なので、得意なオープニングを2~3つくらい覚えて使い続けるのが良いと思います。

覚えるオープニングの選び方

何度か試してみて自分の好きなもの・合ったものを選ぶというのが無難だと思います。
はじめは適当に選んでとりあえず使い続けてみるというのが良いでしょう。
僕は名前がかっこいいものとかあんまり見ない珍しいものとかを選んで使い続けていました。
ただ覚えるのではなく、どうしてそのオープニングが良いとされているのかを考えながら使ってみると、どれも結構理にかなっていることがわかっておもしろいです(だからオープニングとして広まっているわけですが)。

List of chess openings - Wikipedia, the free encyclopedia

僕のよく使うオープニング

最近は以下の2つばっかりです。
シシリアンディフェンスは相手がe4にポーンを突いてこないときは使えないので、そういうときは相手に合わせて別のオープニングを使います。

  • Polish Opening(Sokolsky Opening)
  • Sicilian Defence: Najdorf Variation

おわり

結局のところ、強くなるにはよく考えながら数をこなすということを避けては通れません。
誰か一緒にチェスしましょう。